芋蔓読書

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ヨーガ禅


〜芋蔓〜「生死を超える―絶対幸福の鍵を解く!!」から〜


日本ヨーガ禅道院 / 澪標 (2003/02)
ヨーガ禅

私がはじめて出会ったヨガの本、それは「ヨーガ入門」(佐保田鶴治著,私が読んだのは池田書店,昭和56年)です。


昨年の夏も暑かった。
私は家でゴロゴロしていたのですが、「ホットヨガ」というのが流行っている、という記事を読みました。
ヨガというものはインドで発達したもので、インドと同じ気候でやるのが正しい!
ということで、高温高湿の部屋で、低負荷の運動をするものらしいです。
「高温高湿か・・・そりゃ私の部屋だ。うむ!これを利用しない手はない!」


早速ホットヨガ教室に体験入学しました。なかなかナイス!
そういえば、母が若かりし頃ヨガを習っていたぞ。テキストがあるはず。
というわけでもらったのが「ヨーガ入門」でした。


ヨーガ入門―ココロとカラダをよみがえらせる


私は専ら血液の循環をよくし、コリをほぐすことを目的とした実用書として本書を読んだのですが、導入部などよくよく他の部分も読むと、なかなか「へっ?!」って感じでした。


ヨーガは高次元の宗教である


とか、


普通に両足を前に伸ばしてすわり、頭を足につけるように前に倒す柔軟運動のような体位の解説として、

この体位は、インドで、超能力を開発する方法の一つとして知られています


ほおおお!


宗教に興味を持った後、この本の著者佐保田鶴治先生について調べてみたら、ヨガ界では有名な方だったんですね。
ユングの書いたヨガの本を読もうと探していたら、たまたまこの本(ヨーガ禅)を見つけて、こちらを読むことにしました。


佐保田先生が「ヨーガは宗教である」ということを確立するためには、どうしてもヨーガで宗教法人格をとっておく必要があるといわれ、東奔西走した結果、日本ヨーガ・アシラム(現日本禅道院)が宗教法人の資格を取得したのは昭和48年12月であります。


ほんとに宗教だ・・・。
この本は、その会の記念誌のようなものです。


最初の対談より

−ほんとうのキリストの教え、仏陀の教え、そういうことを教えてくれるというか我々に暗示を与えてくれるような言葉なり、文句なりがあるんですか。


佐保田:いろいろとあります。キリスト教の方では、暗示になる言葉は「神さま」です。その神さまとは何か。キリスト教には「神は愛なり」という言葉があります。(中略)
仏教でもそうです。例えば、阿弥陀如来は無碍光如来とも言いますが、阿弥陀如来は光です。その光は、無碍光ですから、妨げられるものがない光なんです。そういう光はどこにもありません。(中略)
結局、「愛は神なり」というときの愛は、我々の考えている愛とは全然違ったものであり、阿弥陀如来は無碍光であるというときの光は、我々が知っている光とは全然違ったものだということが分かります。


(ずっと略)


佐保田:キリスト教の人なら、一生懸命修行して、その結果、人間の世界にはない愛を感ずる人がいたと思います。それの一番先祖がキリストですけれど、その後もあったと思います。仏教でも光源のない光を感じた人がいるんです。例えば親鸞上人がそうです。(中略)
それではそれをどうして感じたのか、どういう仕方で感じたのか、ということになりますが、私は、こういうふうに解釈するんです。
皆さんが、ヨーガの仕方を正確に覚えて、それを毎日一定の時間やる。それを何年かやる。毎日毎日やっておりますと、心の中になんとなく、底の方から喜びが湧いてくるんです。(中略)
キリストや釈迦は我々には比較できないほど、強い愛、強い光を感じたと思います。そういう強い愛、強い光が働いて出るのが、キリストの働きであり、お釈迦さんの働きだと思うんです。我々は、キリストやお釈迦さんのような大きなものは得られないけれど、毎日きちっとヨーガをやることにより、少しは得られるんです。


なんか分かりやすいような気がしますが、どうでしょうか。
私はまだお釈迦さんが分かりませんが・・・。
阿弥陀如来とか華厳宗は「光」という感じと聞いています。


あと、新興宗教というか・・・マインドコントロールについておもしろいと思うことが書いてあったのですが、それはまた今度に。
あまりに長くなったので。

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