空海の夢
松岡 正剛 / 春秋社 (2005/12)
空海の夢
今日は空海の誕生日！
今は天理教にハマっていますが、もともとは仏教に興味を持ったわけです。
ひとことで仏教と言っても、歴史は長く、宗派も多い。
どこから手をつけていいか分からないですよね。
私が興味をもったきっかけは、うーん・・・キーワードを挙げると、「河合隼雄」「ユング」「井筒俊彦」「明恵」って感じなので、「華厳」から行こう！と思いました。
いずれ、その芋蔓も遡って記録したいと思っているのですが・・・。
それとは別に、昔から密教には興味があります。
密教といえば空海！そういうわけで空海にも興味があります。
うちは浄土真宗ですが、祖母が熱心に通っていたお寺は「オフドーさん」と呼ばれていました。
私もいろいろお世話になったわけですが、おマジナイとかおフダとかゴマをたくとか、そういうテイスト。
大きくなってから、ふと、「お不動さん＝不動明王→密教じゃないの？！」と思い至ったわけです。
そして、つい最近、仏教に興味をもったので、
「うちは浄土真宗なのにあれは大丈夫だったの？そもそも何宗？」
と父にきいてみたところ、
「法相宗」
とのこと。
・・・。
空海は関係ないかも？
というわけで、そもそも私が空海に興味を持ったのは誤解に基づくのかもしれません。
相当昔、司馬遼太郎の
空海の風景〈上〉 (中公文庫)
を読んで、「空海は東大寺出身なのか〜」と思ったものですが、
東大寺といえば華厳宗！
私のヒーロー空海は華厳宗と関係があった！
空海を知るためにも華厳は必要！
というわけで、ますます華厳宗から仏教に入ってみたいと思いました。
とかいいながら、何も華厳からやらんでも直接空海を読んだらええやんけ、と思いついて手に取ったのが冒頭の「空海の夢」。
・・・私には時期尚早なのか・・・あまり楽しめなかった。。。
でも、空海を知るにはまず華厳！みたいなことについてはちゃんとこれにも書いてあったので、
「わが意を得たり！」
と思いました。
まあ、ようするに、この本を読んで、「私の知りたいことは書いてなかった」と思ったのです。
書いてたかもしれませんが、私に理解できる形ではなかった。
というと、いったい私は何を知りたかったのか？？
むしろ、今興味があるのは、遠い時代の空海よりも、前述の法相宗の「お不動さん」の「先生」のことなのかもしれません。
お寺なんだから、「お坊さん」とか呼ぶべきなんでしょうが、おばあさんで、「先生」と呼んでいました。
専門用語で何と言うのか知りませんが、「法力」ですか？なんでしょう・・・「超能力」みたいなものをおもちだったと思います。私は実感したことはありませんが、別に疑ってもいませんでした。
もう亡くなられたのですが、今となっては当時は私が幼く、まともにお話しできなかったことが残念です！
今なら聞きたいことがたくさんあるのに残念でなりません。
いや・・・超能力に興味があるのではないんですよ。
私は、私の知りたい何か（すいません。何か解りません）に近づく過程で、自動的にヘンな能力が身についてしまうのではないかと想像しているのです。
その能力は、あったらあったで役立つこともあるかもしれないけど、「役立つかどうか」なんてどうでもいいことで、目標でも手段でもなんでもないもの・・・って、我ながらアブナい人ですね、私。
―――――――――――――――――――――――――
