芋蔓読書

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2007-06-11 - 芋蔓読書2007-06-11つづき


●人間のできかた(1)神様が創った2
忘れてた。
キリスト教:アダムは土から、イヴはアダムの肋骨から。
イスラム教:凝血


でしたね。


●人間のできかた(2)自然とできた
・中国の神話:盤古(巨人)のからだに寄生している虫が、風をうけて人間に変わっていった。
・北アメリカの神話:空の割れ目から若い女がふってきた。


●神様が人間を創った場合の、その動機
天理教:混沌たる様を味気なく思召し、人間を造り、その陽気ぐらしをするのを見て、ともに楽しもうと
・フィリピン:どうしたらこの世は、もっと、見て楽しめるものになるだろうか
・中国:さびしいな−女神はそう思った。早く、天地に生気を添えるもの、人間をこしらえなければいけない。
メソポタミア:これら若い神たちは創造の衝動にかられて、原始の水をかきまわした。


いずれも心あたたまるな〜。


衝撃だったのは、フィリピンの創世記。

マハル・マカカアコ(ことばを話す人)は手に大きな木を握っていた。木は陰をつくっていたが、その木から、一匹のうじ虫がぽとりと落ちた。
そのうじ虫の糞から、最初の土地ができた。その土の中で、またたくさんのうじ虫がわき、どんどんふえて、土地もむくむくと大きくなっていった。
マハル・マカカアコは、それを眺めながら考えた。
「どうしたらこの世は、もっと、見て楽しめるものになるだろうか」
なによりも、とても孤独だったので、マルワイ、ダリダリというふたりの兄弟を創り出し、大地のかたちをととのえさせることにした。
(中略)
彼らにとってたったひとつの苦労は、子供を産まなくてはならないことだった。最初の子供たちは、マルワイのふくらはぎから飛び出した。女であるダガは、男たちをかわいそうに思い、子供を産む役をひきうけようといった。寝ころがっている兄の足をまたぐと、足の中の子供たちは、ダガのおなかに移ってしまった。それ以来、子供は男に代わって、女が産むことになった。


長い引用で申し訳ない。
しかし、すばらしすぎる!!