芋蔓読書

はてなダイアリーから引っ越しました

原始仏典を読む



開祖であるブッダと神様の関係ってどんな感じなんだろう。
とか、
仏教の道徳・倫理的な内容は分かるけど、信仰みたいな部分はどのへんにあるんだろう。
浄土真宗の神様に相当する人は阿弥陀仏になるのでしょうが、ブッダ阿弥陀仏の関係って?
というかなり基本的な疑問が生じてきたので、「コーランを読む」と同じシリーズ岩波セミナーブックスに入っていた「原始仏典を読む」を読んでみました。

仏教の)根本の教えは何かということについては(中略)一概にこうだと言い切ることはできない。
(中略)現に、釈尊が覚りを開いたブッダガヤーで何を覚られたかという内容についても、聖典の中にいろいろの説が述べられておりますので、ただこの説であると簡単にはお伝えしがたいのです。

なんと・・・。

さて、ゴータマ・ブッダはどのような立場にいたかといえば、人間の知恵をもってしては解決することのできない形而上学的な論議には加わろうとしなかったのです。

な?!

どうせ解決を得られないうちにわれわれは死んでしまうなら、これは無意味であるというので、人智をもって解決できないような事柄には触れない。それよりもまず、自分が現在この場所でどのように生きるべきであるかが大事である。そういう立場から生きる道を追求したのが、釈尊の道であります。


おお?!それは正しい!目からウロコだ。
しかし・・・私の思い描いていた仏教とはだいぶ違う・・・というか、これのどのへんが宗教なのだろうか?
だいたい宗教って何?!
よけい分からなくなったのでした。
そして、原始仏典にも登場する多くの出家修行者の方々は、いったいどんな修行を何の目的で、何を目標になさっているのか。分からなかった・・・。


注:私の引用は本書の中心的な内容ではありません。
一般人にも分かりやすく、また、宗派にかかわらず凡ての人がすぐにでも実践すべき大事なことを中心に講義して下さっているのだと思います。


いきなり原始仏典の原典を読むのは私にはムリでしたよ。
実はこの前に「ブッダの言葉(スッパニパータの現代語訳)」か何かを読みかけたのですが、数ページで挫折。
これは確かによい入門書でした。
しかし、当初の疑問を追及するには、新しいほうから遡ったほうがいいのかもしれない。


―――――――――――――――――――――――――

―――――――――――――――――――――――――


原始仏典についてもっと読む。大人への道も模索しつつ・・・。
〜芋蔓〜「ブッダ−大人になる道」へ〜
ブッダの生涯
〜芋蔓〜「ブッダ」(手塚治虫)へ〜