芋蔓読書

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 マホメット


井筒 俊彦 / 講談社 (1989/05)
マホメット


けっこう前に読んだので、正確に覚えていないのですが・・・。
「若気の至りで、勢いあまって書いてしまった」というようなことが書かれていたと思う。
当時、マホメットに相当惚れ込んでいたご様子。
ほんとうに情熱ほとばしる文章です。


世界の三大宗教の一つであるイスラム教の開祖ですが、紀元後600年前後に生きた、比較的最近の人。(釈迦やキリストと比較すれば)
そういう歴史的に身近な人物が、
  神の言葉を聞いた!
というあたりに関心をもたれているように思います。
(注:釈迦やキリストの歴史性を疑っているわけではありません)
紀元後600年前後といえば、日本で言えば聖徳太子くらいの頃か・・・。


マホメット伝、として特徴的なのは、マホメット以前のことが書かれている点でしょう。
いわれてみれば、イスラム後のアラブ世界についての情報はいろいろありますが、イスラム以前のアラブについては何も知らないなー。(アラブとペルシアは全然別のものです。)
部族社会に生きるベドウィン達は徹底した現実主義で刹那主義だったそうです。
現在も、当時とは違った意味で現実主義なような・・・。


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井筒 俊彦 / 講談社(1989/05)
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