芋蔓読書

はてなダイアリーから引っ越しました

 日本文化を語る (中村元対談集)


〜芋蔓〜「河合隼雄全対話〈10〉心の科学と宗教」から〜



伊藤先生が、中村元先生と対談してた!

  • 日本人を語る 梅原猛
  • 日本には伝統思想があるか 相良亨
  • ことばと思考と文化 前田陽一
  • 通い合う文化丹羽文雄
  • 神と仏 白井永二
  • 日本仏教の不思議 大岡信
  • 日本文化の源流としての聖徳太子 滝藤尊教
  • 愚者の如く 水上勉
  • 世界の光は東方から 勝又俊教
  • 混迷の時代こそ求道者たれ 國弘正雄
  • 比較思想の地平伊東俊太郎


いやもうとにかく中村先生かっこよすぎ!
一生をかけて仏教を勉強するのに、仏教学者は決して悟ろうとはしない、と、スマナサーラ先生がおっしゃってましたが(「なぜ悟りを目指すべきなのか」)、なんかもう学者ではない感じ。言葉遣いも美しいし。7ヶ国語にご堪能、というのもかっこい〜い!ヨーロッパの言語7ヶ国語じゃないですからね。
想像するに、日本語、英語、フランス語、サンスクリット語パーリ語でしょ?あとなんだろう。


伊東先生は、この対談ではどちらかというと聞き役だったので・・・
伊東先生の対談集が近々出そう、あるいは出た感じなので、そっちを読んでみましょう。


梅原猛との対談で、

中村:なぜインドで仏教が滅びたかというと、「通過儀礼」と結びつかなかったんです。誕生とか、結婚とか、葬儀とかはヒンドゥー教バラモンがやった。


ほお〜。なるほど。
以前読んだ、新興宗教が、葬式を前に挫折するって話(「仏教は何をしてくれるのか」)と重なりますね。。。
おもしろいです。


―――――――――――――――――――――――――

―――――――――――――――――――――――――