芋蔓読書

はてなダイアリーから引っ越しました

おとこ友達との会話 (新潮文庫)


〜芋蔓〜「明恵上人」から〜


白洲正子 / 新潮社 (2005/03)
おとこ友達との会話 (新潮文庫)


何人かとの対談集ですが、最後の3人が
河合隼雄養老孟司多田富雄
だったので読むことに。
誰との会話だったか忘れたのですが、白洲さんが死にそうなときに、「大丈夫、大丈夫」とうわごとのように言って、
奇跡的に回復した後、「しきりに大丈夫とおっしゃってましたが、あのときは全然大丈夫じゃなかったんですよ」と先生に言われたとか。
しかし、「死ぬのは怖くない」「死んでも大丈夫」みたいな意味だったらしい。
ちょっと笑ってしまい、印象に残っている。
いざ死のうというときに、「大丈夫」と言ってしまうその余裕というのでしょうか、周囲に対する配慮なのか、単に個人的な感想・独り言が漏れたのか分かりませんが、なんかすげーと思いました。
河合先生が白洲さんの著書「いまなぜ青山二郎なのか」がおもしろかったと言っている。
文士とお付き合いする女性が、深いところに住んでいるひとたち(はっきりいえば患者さん)みたいだ、という話。
読んでみよう。



―――――――――――――――――――――――――

―――――――――――――――――――――――――

河合隼雄さんのエッセイへ
〜芋蔓〜より道・わき道・散歩道へ〜