新宗教と巨大建築
〜芋蔓〜「教祖様」から〜
五十嵐 太郎 / 講談社 (2001/12)
新宗教と巨大建築
「教祖様」を読んで天理教に興味を持ち、ネット上を徘徊しているうちに出会ったサイト"TAF設計 佐藤敏宏の建築と生活"。
このうちの、「五十嵐太郎さんを囲み建築あそび」という記事がめちゃくちゃおもしろかった!
講談社現代新書の「新宗教と巨大建築」に相当する内容の講演会?みたいなもので、本を読んだ人にもこの臨場感あふるる講演会速記録をぜひご覧いただきたい!!
本書のおもしろいところは全く書ききれないのですが・・・個人的な興味&驚きを1点。
I・M・ペイという建築家が手がけた MIHO MUSEUM という美術館が信楽方面にあります。
2003年頃?「エジプトのイスラーム文様」という私のツボをついた展覧会にどうしても行きたくて、どんなところか全く知らずに行きました。山の中で、たいへん行きづらいのですが、行ってよかった!展覧会の内容もさることながら、景観、建築ともにたいへん素敵なところです。ツボのつきがイマイチな展覧会であってもまた行きたい、と思わせる美術館でした。
この美術館が、小山美秀子(みほこ)を教祖とする神慈秀明会の経営とは知らなかった・・・。
ちなみに、熱海のMOA美術館は世界救世教の教祖岡田茂吉が自ら設計したものだそうです。
世界救世教も神慈秀明会も歴史をたどれば大本教の子教団、孫教団。
大本教の教主出口王仁三郎は、建築の設計、歌詠み、書画、陶芸など多方面にわたる芸術家とのことですので、今度は大本教にも興味がわいてこようというものです。
宗教に興味をもち、「教祖様」を読んだことで天理教に興味をもち、そのときは「新興宗教にまで手を伸ばすつもりはなかったんだけどな〜」と思ったものです。
大本教以外にも興味深い新興宗教が多々紹介され、新興宗教といえば創価学会もはずせないし、長い旅路になりそうです。
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